ユノペン時々チャミペン。つまりトンペン。東方神起を応援するRed Oceanの一粒。

東方神起のユノとチャンミンを応援するブログです

第一章3

東方神起 ユノ チャンミン



SIDE:YUNHO

一生懸命築いてきたものなんて、崩れる時はあっという間だった。






何も知らずに、俺たちは全力で走り続けてきた。
険しい山道を、幾度も転げ落ちながら。

力を合わせ、励まし合い、手を取り合って困難を乗り越えて。

そしてようやく目指していた場所が見えてきた。
嬉しくて振り返ったら、一緒に頑張ってきた仲間はいなくて、チャンミンだけがそこにいた。

目にいっぱい涙をためて、小さな声でチャンミンが言った。

「みんな、いなくなっちゃった…」

慌ててあたりを見渡したら、今まで走ってきた道も、目指していた場所もなくなって、どこを見渡しても暗闇しかなかった。

「?!」

何も見えなくて、どこに行けばいいのかもわからなくて。
一歩も進めずに、ただ立ち尽くして。


その時。


とん、と誰かが俺の背中を押した。

体が傾き、慌てて足を踏み出しけど、そこに地面はなくて。


落ちる!


「ユノヒョン!」

チャンミンの声に、慌てて手を伸ばして引き寄せ、胸に抱いた。
だからチャンミンも俺と一緒に、暗闇の底へ落ちて行った。




「チャンミン!!」




叫んで体を起こしたら、いきなり見慣れた景色が視界に広がった。
移動用のバンの後部座席。

「おいユノ、大丈夫か?」
「…あ、うん」

運転しているマネージャーに声をかけられ、脱力してシートに身を沈めた。
うっかり寝入って夢を見たらしい。

生ぬるい汗をぬぐって、ため息をつく。
ここのところ眠りが浅くて、いくら寝ても疲れが取れなかった。

「なぁユノ、今日の話は…」
「うん、チャンミンには明日のステージが終わるまで内緒にしてて」

俺たちは今、a-nationの出演のために日本入りしていた。
リハが終わってホテルへ帰る直前、俺だけが呼び出されてマネージャーと話をした。



専属契約無効通知の件から約2か月後の今日、韓国では3人の代理人が事務所を相手に訴訟の手続きをしたと事務所から連絡があった。

訴えている内容は、無理なスケジュールによる体調の不安と不公平な金銭の配分。そしてその契約が13年も続くうえ、脱退するには莫大な金額を支払わなければならないため、実質上メンバーから契約を解除することが不可能だということ。

つまりこれは「奴隷契約」だから、専属契約を無効にして自由に仕事をさせろってことだ。
事務所に所属していて自由に仕事をさせろなんておかしな話だと思う。

それでもあいつらは、それが東方神起のためだと言う。

すれ違ってしまった思いを一つにする方法を模索する毎日。

そんな中、韓国ではすでに専属契約無効通知以降、東方神起が分裂することを恐れたファンがパニックに陥り、どうにかして5人の東方神起を守ろうと躍起になっていた。

事務所を訴えた3人と、訴えるつもりのない俺とチャンミン。
俺たちは何もしていないだけなのに、みんなは何もしないことが罪だと言う。

「正義のために戦う3人と一緒に、2人も事務所を訴えろ」

事務所が悪で、俺とチャンミンは事務所側についた裏切り者。
なんでそうなるのか全くわからなかった。

共に歩んできたはずのファンたちの、掌を返した悪意、糾弾、叱責。

オセロが白から黒へと変わるように。
信じていたものが次から次へと、敵に変わっていった。

俺たちは誰一人、離れることを望んではいないのに。



なぜ?



戸惑う俺たちを置き去りに、激流のようにとりまく全てが変わっていく。







そんな中。



俺は今日、マネージャーとの会話で真実を知った。

俺たちの知らない筋書き。
俺の背中を押して、暗闇に突き落とした誰かの手。


どうりで辛いと思ったら、俺とチャンミンがいる場所は、地獄の底だったらしい。

笑える話だ。

だってあいつらと俺たちは、すでにまったく別の場所に立ってたんだから。

それすらわからないでいた俺たちに、一緒にいる方法なんて見つかるはずはなかった。



それでも。



たとえここが地獄で、どんな理不尽な仕打ちが待っていたとしても。

俺は納得できないことになんて、死んでも従うつもりはない。



ただひとつ。

チャンミンを守り切れるのか。
それだけが不安だった。




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小説はこちらで更新「Novel of TVXQ

2014-07-09 : 第一章 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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2014-07-12 11:51 : : 編集
Re: ツラくても頑張って!!
鍵コメ 〇〇ちゃん(ひらがな2文字)

そうそう、アタシもあのサイト見ましたよ。
情報量多すぎてちょっと扱いづらいですが、結構頭には入ってます。
確かに時系列に並べるには向いてないですね^^;

動画、見てもらえましたかw
さすがにあからさまではないので、事情わからなければ「??」ってくらいの感覚でしょ?
でも、わかっちゃうとズシンときます。

確かにね、書きとめてる時は結構ぐーっと重たいモノがのしかかってきます。
ホント、コンスタントにアップできなくて申し訳ないです(´;ω;`)ウッ…

あ、鍵コメにしなくても平気よww
どっちでもアタシはいいので、お好きな方でw

感想聞かせてくれるだけで励みになります(〃▽〃)
2014-07-16 20:56 : りこねぇ URL : 編集
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プロフィール

りこねぇ

Author:りこねぇ
昔、道端で踊ってましたね。あ、そうそう、バンドもやってました。ユノのダンスとチャンミンのハイトーンボイスが好きです。あと、東方神起の動画作るのにハマってます。

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YouTubeにアップしている動画です。よかったら見てやってください。
ユノに大好きな曲を踊ってもらいました。本当にユノが歌いながら踊っているカンジにしたかったんですがどうでしょう^^;

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