ユノペン時々チャミペン。つまりトンペン。東方神起を応援するRed Oceanの一粒。

東方神起のユノとチャンミンを応援するブログです

あなたのいいところ2

お久しぶりです。

近いうちにと言っておきながら、かなり時間がかかってしまいました。
作家じゃなくてよかったです。
アタシに〆切を守るのは不可能です(´-ω-`)

実は大半出来てたんですが、大幅に加筆修正しました。
そしてこのお話はいったん終わりますが、次の「おまえのいいところ」に続きます。

アタシなりにいろんなメッセージを込めてみました。

そして何度も言いますが、これはドキュメンタリーではなく実際にあるワンシーンからアタシが作ったフィクションですww

あと、前のお話忘れちゃった方、読んでない方は参考までにあなたのいいところ1をご覧ください。

注意事項:このお話は実際あったお話をヒントにアタシが作ったフィクションです。どうか現実と混同しないでください。そして今の東方神起を好きな方以外には不快な解釈があるかと思いますので、閲覧は自己責任でお願いします。

東方神起 ユノ チャンミン

SIDE:CHANGMIN

去年のツアーで、ユノは泣いた。

レッドオーシャンが、白い海原に変わって。

その場所に辿り着けた喜びに、ユノは、忘れていた涙を取り戻した。

だから僕は涙を堪えて、ただ黙ってその横顔を見つめていた。

誰よりも頑張ったあなたに。
僕はその瞬間の全てを捧げた。

初めて知る、あなたの気持ち。

あなたはずっとこうやって、僕たちを見守ってきたんだね。





リハーサルのためにステージに向かう廊下で、歩くユノの背中を見ながら僕は思った。

僕とユノが、過去に嫌と言うほど思い知ったこと。

どんなに大切にしても、失ってしまうものがあるって。

だからユノはたぶん無意識に、全力で守ろうとしているんだ。
もう2度と失わないために。

あの時負った傷は、ユノの方が遥かに深い。

あなたのせいじゃないんだと。

何度そう言い聞かせても、ユノは寂しそうに笑って首を横に振った。

僕はたぶん、急ぎすぎたんだ。

あの時ユノが全力で守ってくれたことを、忘れちゃいけなかったんだ。




「なぁチャンミン」

前を向いたまま、後ろにいる僕にユノが言った。

「なんでわかった?」

あぁ、さっきの話か。

「何年一緒にいると思ってんの?」
「んー、9年?いや、違うな、10年?違うか?」
「いや、そこは重要じゃない」
「じゃあどこだよ」
「こんなに長い間四六時中一緒にいるんだから、ユノの考えてることくらいわかるでしょって話」

そう言ったら、ユノは立ち止まって俯いた。
だから僕も立ち止まった。

「そっか」
「うん」
「ダメだな、俺」

僕が何を言いたかったのかを理解して、ユノは自分を責めている。
僕は危うく、とんでもない間違いをおかすところだったのかもしれない。

ユノにとって日本のスタッフは、何年も時間をかけて信頼関係を築いてきた韓国のスタッフとは違う。
ユノは二人になってからも変わらず支え続けてくれる日本のスタッフに心の底から感謝し、大切に思っているに違いない。

なのに僕は、韓国でのリーダーとしてのユノを押し付けていたんだ。

「とにかく、行きましょう」

もう一度仕切り直しだ。

ユノの肩を抱いてステージへ促したら、ユノは気を引きしめるように顔を上げて歩き始めた。



ステージでリハを重ねながら、隣りで踊るユノを目の端で追う。

あー、この人は本当に、ステージに立つために生まれてきたんだな。

東方神起の将来も、そして僕の将来までも背負って。
二人で歩き始めてから東方神起が正念場を迎えた今、ユノは1人でどれだけのプレッシャーと戦っているんだろう。

なのに僕は…。


演奏が終わって、ステージ上で僕たちは動きを止めた。

何気に顔を上げると、ユノが客席に向かって何かを言いかけていた。

ユノはまた、1人でプレッシャーと戦おうとしてる。
そう仕向けたのは僕だ。

僕が無理矢理背中を押した。

遠くからステージを見てるSAMさんに、ユノは意を決して言葉を吐き出す。

「今のところなんですけど…」

ユノを引き寄せて黙らせてしまいたい。
でもそれじゃだめなんだ。

だから僕は、その先の言葉を強引に奪った。

「正直言って、かっこよくないと思います」

ただ、ユノを守りたかった。
それだけだった。

なんで気がつかなかったんだろう。

僕がユノの背負った荷物を、ほんの少し持ってやれば済むことだったのに。

「待って。今そっち行くから」

SAMさんが、そう言ってマイクを切った。

少し沈黙が流れて、ユノがこっちを見た気配がした。

「チャンミン」
「なんですかー」

もー、こっち見るな。
どんな顔していいかわからないじゃないか。

「なー、チャンミンて」
「だからなにっ」
「今日はラーメン、二人で食いに行くか」

驚いて顔を上げたら、ユノは俯いていた。
でもその横顔は、照れ臭そうに微笑んでいた。



あれからユノは夢中になって、自分の頭の中にあるフォーメーションをみんなに伝えた。

僕は余計なことをしたと後悔した。

だってそこからの練習量が、マジで半端なかったんだ。

ダンサーさんたちも必死で食らいつくようにして、ユノのフォーメーションを体に叩きこんでいた。

地獄のような練習が終わって、僕は床に体を投げ出した。

大の字になって屋根を見上げながら、そー言えばコレってユノがよくやってたっけ、と思った。

「ふーん、なるほどー」

って言ったけどユノの気持ちはさっぱりわからない。

わからないけど、ユノの見ているものを僕も見ているんだと感じた。

同じものを見て、同じものを目指すことに意味があるんだと思ったら、少しユノがわかった気がした。





練習がはけて、僕とユノはこっそり抜け出してタクシーに乗り込んだ。

ラーメンを食べるために。

「ちょっとユノ、オーラ消してっ」
「は?」

なんでだろう、ユノはやたらと目立つ。
特別派手な服を着ていなくても、なぜかみんなが振り返るんだ。

日本では僕たちに対するガードがしっかりしてて、その反面勝手な行動は許してもらえない。

だから僕たちは、まるで親に内緒で夜遊びする中学生みたいなマネまでしたのに。

「あんた目立つんだってっ」
「それはお前もだろ」

確かに僕はデカい。
でも絶対目立つのはユノだ。

デニムの短パンにTシャツにサンダルばき。
なんてことないキャップ。

なんでこれで目立つんだ?!

「ダメだ、コソコソしても絶対目立つ」
「だったらもういーじゃん。日本だしバレねーだろ」
「僕たち二人でラーメン屋にいるとこを写メにでも撮られたら、即ツイッターで激流が起きるじゃないかっ。しかもデートとか言われるに決まってるしっ」
「別にいーじゃんそれくらい」
「僕は嫌だ!」
「じゃあどーすんだよ。やめるか?」
「それもいやだ。負けた気分になる」
「ったくチャンミンてめんどくさい」

そう言ってユノは、クソ狭いタクシーの後部座席で足を組んだ。

長すぎて邪魔だから組むな。

ムカつくから僕も組んだら、余計狭くなってイライラした。



店の前にタクシーを止めて、僕たちは作戦会議をした。

「いい?店に入って右側の奥が個室だから。客席に背中向けて壁伝いに歩いて素早く個室に逃げ込む」
「わかった!まかせろっ!」

ユノはノリノリだ。
それが一番不安だった。


案の定、店に入った途端ユノがもたついた。

「ちょっと、早く行ってよっ」
「横歩きって難しいんだけど」

運動神経はいいくせに、誰にでもできそうなことには鈍臭い。

「あんたのダンスのがよっぽど難しいでしょっ。早く行けっ」

イライラして肩で押したら。

「もー、押すなよチャンミン」

と、デカい声でユノが言った。

「ちょっ!」

ヤバい。

しかも。
あれ、東方神起じゃない?の声に。

「え?」

ユノは思いっきり振り向いた。


結局バレバレの中、僕はユノの背中を押して個室に逃げ込んだ。

ラーメンをすすりながらユノが言う。

「なーなー、なんでバレたんだ?」
「ユノが僕の名前呼んだからでしょ!」
「有名人だなチャンミン!」
「じゃなくて!チャンミンなんて名前日本にないから!」

しかも呼ばれて振り返ってるし。
幼稚園児か。

「そっか、じゃあかきやんて呼べばよかったな」
「やめろ!僕がかきやんになったらどーするんだ!」
「え?ならねーだろ?」
「なるわけないでしょ!」

真面目に返すなっ。

ったく!

かっこよくて頼れると思っていたら、とんでもなく手のかかる人で。

「それよりどう?フォーメーション。イメージ通り?」
「うん」
「よかった」

憧れだった存在は、誰よりも大切な存在に変わった。

腹が立つことの方が多いのに、何度喧嘩しても必要だと思い知る。

何なんだろうな、ユノって。

「やっぱ俺、チャンミンの歌好きだわ」
「急になに?」
「リハで聞くたびに思うんだよ。明日は客席に座って聞こうかな。おっ、それいいなっ。すげー贅沢じゃん?」
「何1人で盛り上がってんの」

自分では足りないものばかりだと思う僕を、ユノは大袈裟なくらい褒めてくれる。

それは素直になれない僕には、ちょっと居心地が悪くて。

でもそれがユノのいいところ。
人の悪いところより、いいところを見て。

嫌いな人を作らずに、大好きな人を増やしていく。

「あんまり人前で言わないでよ、恥ずかしいから」

そう言ったら。

「いーじゃん。チャンミンの歌は俺の自慢なんだから」

なんてまた、そんなセリフを恥ずかしげもなく言う。

なにゆってんだ。
あんたのダンスこそ僕の自慢なのに。

ユノが人前で踊った瞬間に沸き起こる歓声が好きだ。

僕が唯一素直になれるのは、ユノのダンスが絶賛された瞬間。

満足げな僕の表情は有名らしくて、いつもカメラに抜かれる。

世界一のユノペンの座と、ユノの隣は誰にも譲らない。

でもそれさえ本当は、ユノが守ってくれている。
自分には僕が必要なんだと。
そう人前で口にすることで、僕を守ってくれているんだ。

「ユノにはかなわないなー」

思わずつぶやいたら。

「は?なにが?」

言いながらユノが、僕のチャーシューを勝手に食べた。

「あんたまだ自分のチャーシュー残ってるでしょうがっ」
「チャンミンのチャーシューが食べたかったのっ」
「同じ味じゃないかっ」
「わかってるわっ」

そう言って僕の丼に自分のチャーシューを2枚入れた。

「利子はいらない」
「もういらないから食ってよ」

ユノといると、優しい気持ちになる。

手がかかるし無茶ばっかりするし自由すぎるし。

でも。

アーティストとしても、人としても。
こんなに素晴らしい人はいないと思うんだ。

「俺、チャンミンいないとダメだと思う。だから、腹が立つことあるだろうけど、頼むな」
「ユノもね」
「うん」

だから僕は、あなたのいいところを守りたい。
お互いそうやって支え合うのが、僕たち二人の東方神起なんだろうなと思うんだ。

ですよね?ユノ。





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2014-08-30 : あなたのいいところ : コメント : 6 : トラックバック : 0
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あなたのいいところ1

夏季休暇中に2本上げると偉そうなことゆって、結局最終日ギリギリの投稿となりました。
今回は久しぶりにshort storyになります。

もしメインの続きを気にしてくださってる方がいらっしゃったらごめんなさい。

しばらく前の「あの場面」を基にしたフィクションです。(←あえて妄想とは言わない)
「あの場面」は、今回はまだ出てこないので今は完全フィクションですが。
次あたりから「あの場面」がどの場面なのかわかると思います。
続きは近いうちに上げますので、お暇でしたらお付き合いください。

注意事項:このお話は実際あったお話をヒントにアタシが作ったフィクションです。どうか現実と混同しないでください。そして今の東方神起を好きな方以外には不快な解釈があるかと思いますので、閲覧は自己責任でお願いします。

東方神起 ユノ チャンミン


SIDE:CHANGMIN



「いいかげんにしろチャンミン!」

リハーサル中のライブ会場で、ユノの怒鳴り声が響き渡った。

物凄く珍しい光景だった。

ユノが声を荒げるほど怒るなんて僕ですらほとんど見たことがない。
ましてや僕を人前で怒鳴りつけるなんて、今まであったか?と思う。

ユノは、自分が我慢して収まることならどんなことでも飲み込んでしまう。
普通なら言わないと気がおさまらないはずのことでも、ユノにとっては我慢した方が楽なんだ。

平和主義でも気が弱いわけでもない。

これはユノの優しさなんだ。

そして言わない選択をできるユノは、僕なんかよりずっと強いと思う。
自己犠牲なんて、そんな選択ができるほど僕は器がでかくない。

今ユノが怒ってるのは、ここにいるみんなを思ってだ。

わかってる。
ユノが怒るのは誰かを思ってのことだって。
そして怒らせた理由は間違いなく僕にある。

「おいユノ、落ち着け」

SAMさんが、ユノを宥めるように割って入った。

ユノは黙って、座り込んでる僕を見下ろしている。
そして僕は、そんなユノを見上げて睨みつけていた。

ユノは正しい。
でも引かない。
悪いのは僕だけど、今回だけは絶対ユノに謝る気はなかった。

「よし、一旦休憩挟もう。30分後に集合だ。解散!」

SAMさんの声で、みんなバラバラに散らばった。
SONNYさんが立ち尽くして動こうとしないユノの肩に、促すように手を置いた。

「ユノ、行こう」

言われて、ユノは足を踏み出した。
すれ違いざまに見たユノの横顔は、悲しげに曇っていた。

気配が遠のいて、座り込んだままの僕の横に、SAMさんが並んで腰を下ろした。

「どうしたチャンミン、何が気に入らないんだ?」
「あー、ごめんなさい。雰囲気悪くしてしまって」
「なんでユノが怒ったのかはわかってんだろ?」
「はい。みんなの前で僕が態度悪かったからです」

僕は気に入らないことがあると顔に出る。
だからって周りの雰囲気が悪くなるほど極端なことはしない。

そんなことになるくらいなら口に出す。

普段なら。

「俺たちは気にしないけど、ユノはそーゆーの嫌がるからな」
「はい。わかっててやりました。だってユノが悪い」
「ユノがなんかしたのか?」
「なんかしたんじゃなくて、なんにもしないから腹が立ちました」
「どーゆーことだよ」

本当は、態度を悪くするほどのことじゃなかった。
口で言えば済むことだったんだ。

でも、それで解決することばかりじゃないと思った。

「だって、さっきのフォーメーション、直してほしいくせに言わないから」
「そうなのか?」
「はい」
「あいつ、そんな顔してたか?」
「してません。ユノは絶対顔に出さない」
「だったらなんでわかるんだよ」
「あー、それはー、…わかりません。でもそうなんです」

そんなものは感覚だから、何でと聞かれても何となくとしか言えないけど。
だって、一緒に暮らしてもう10年になるんだ。
嫌でも考えてる事くらいわかる。

今回のツアーは2人になって2度目の日本ツアーで、前回固めたスタッフとの信頼関係をさらに高めたい思いは僕にもある。

それはユノも同じはずで、だからなるべくみんなの意見を尊重したいのはわかるんだ。

わかるんだけど。

「だからってなんでチャンミンが怒るんだよ」

何でって、腹が立つから仕方が無い。

「だって、ユノがいいと思った方がいいに決まってるから」

ユノは自分をわかってない。
そこに腹が立つ。

「はっきり言うなーww」

SAMさんの豪快に笑う声で、僕はハッとした。

「あー、すいませんっ!そんなつもりじゃなくて!」
「わかってるって。俺よりユノのセンスの方がいい時なんていくらでもある」

SAMさんはわかってくれている。
誰よりもユノのパフォーマンスを認めてくれている人だから。
ユノの人間性も努力も、ちゃんとわかってくれてるから。

なのに。

これだけ努力して、みんなに感謝して、誰よりもステージを愛しているユノの意見を素直に聞けない人なんてここにはいない。

それをわかってほしかったんだ。

「遠慮せずに胸を張って言えばいいのにと思ったけど、どーせ言わないから怒らせてやろうと思って」
「喧嘩した勢いで本音吐かせてやろうって?」
「あー、はいはい。そうです、それです」
「チャンミンがイライラする気持ちはわかるけど、ユノには苦痛だと思うぞ?」

そうなんだ。問題はそこなんだ。

「…ですよねー」

ユノは強過ぎるんだ。
スタッフの案を否定せずに、求められた以上の結果を出そうとする。
実際、おかしいと思った振付さえ、ユノが踊れば個性的という解釈に変わってしまう。

でもユノの中にはスタッフ以上にいいものがあって、それをたくさん無駄にしてきたはずなんだ。

でもSAMさんの言うように、それを口に出すのはユノにとって苦痛に違いない。

ユノは優しい。
人を否定した後、物凄く反省するに違いない。

僕はユノに、酷いことをしたのかな?
そう思った途端、急激に後悔した。

黙り込んだ僕に、SAMさんが言う。

「ユノは俺たち日本のスタッフに、心から感謝してくれてる。だから全力で絆を守ろうとしてくれてるんだ。でも、チャンミンの言いたい事もわかる。遠慮を乗り越えて今以上の信頼関係を作りたいんだろ?」
「そうなんです」

SAMさんは日本語がうまい。
さすが日本人だ。

「そこをなんとかできるのは、チャンミンしかいない。頑張れ」

そう言ってSAMさんは、にっこり笑って僕の肩を叩いた。

「僕ですか?えー?嫌だ。めんどくさい」

本気で嫌そうな顔をしたら。

「うそつけー。ユノのためならなんだってできるくせに」
「なんでそうなりますか?お?僕はそんなに優しくない」
「そう思ってるのはチャンミンだけだ。とにかく、ユノは任せたからな」

僕にユノを任せる?
そんなことされても困る。
ユノはとにかくめんどくさい。

めんどくさいんだけど。

「わっかりましたー」

でもユノを他の誰かに任せるのは、めんどくさい以上に嫌だった。



控室に戻ったら、ユノはダンサーさんたちとふざけて踊っていた。
自分のせいでリハが頓挫したことを申し訳なく思って、場を盛り上げているに違いない。

だから僕は扉を開けて踏み入ったそこで室内を見渡し、大声で言った。

「ごめんなさいっ!すいませんでしたっ!」

腰を90度に折って、僕なりに誠心誠意謝った。

僕の大声にみんな振り向いて、即座に笑みを返してくれる。
それに答えて僕も笑顔になって、でもユノの視線にだけは気付いてても目を合わせることができなかった。



ユノはとても人を気遣う。
感謝の言葉も謝罪の言葉も、口にすることを躊躇わない。

でも実は僕に対してだけは、案外言葉が重くなる。

今も実はユノが僕を気にしてる気配を感じてて、それが妙に居心地悪い。
でもユノの重い口が開くのを待ってたら、いつになるのかわからないし。

だから僕はパイプ椅子を引き摺って、ユノが座ってる横に並べて座った。
いつもより近めに椅子を置いたら、肩先が触れたけどそのままでいる。

ユノも触れたからといって、離れようとはしなかった。

「休憩って、あと何分?」

ユノにそう聞かれて、壁の時計に目をやる。

「多分、あと10分?」
「そっか」

で、黙り込む。

だから仕方なく

「ラーメン食べたい」

僕がそう言ったら。

「昨日食ったじゃん」

とユノが答えた。

そうじゃない。
そこは「じゃあ帰りに食いに行こう」って言えば約束ができて、それで仲直りが成立するとこだろう。

空気読め。

無理か。

「嫌だ。ラーメンがいい。ラーメンじゃないと嫌だ」
「わーかったわっ。じゃあラーメンな」
「うん」

これでよし。

落ち着いたところで、やけに周りがしんとしてることに気付いた。

まさかと思って顔を上げずに上目遣いで辺りを見渡したら、みんながこっちを見てニヤニヤ笑ってた。

やられた。

みんな僕たちのやり取りに注目してたみたいだった。
僕は一気に力が抜けて、テーブルに突っ伏した。

恥ずかしい。

「どーしたチャンミン?!どっか痛い?なぁおいっ!」

ユノが見当違いなことで慌て始めたから。

「疲れた!」
「だったら休憩伸ばすか?無理すんなよ?」
「やる!サボっちゃダメでしょ!」

僕がそう言ったら。

「もー、チャンミンてめんどくさい」

ユノの一言に、スタッフ全員笑い転げた。

そして僕たちはしばらくして、再びリハを再開した。




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プロフィール

りこねぇ

Author:りこねぇ
昔、道端で踊ってましたね。あ、そうそう、バンドもやってました。ユノのダンスとチャンミンのハイトーンボイスが好きです。あと、東方神起の動画作るのにハマってます。

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自作動画

YouTubeにアップしている動画です。よかったら見てやってください。
ユノに大好きな曲を踊ってもらいました。本当にユノが歌いながら踊っているカンジにしたかったんですがどうでしょう^^;

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